温度管理は人や動物を始めとした生き物の他に、サーバーやパソコンといったコンピュータにとっても重要です。人は数度温度が変わるだけで体調を壊したり、10℃の変動で日常生活に支障をきたす生き物です。これは動物も同様で、程度に差はあるとしても人間と変わらず温度管理の重要性が共通しますし、デリケートな生き物にとっては僅かな変化が致命傷にもなり得ます。ただ、日常生活だと多少の誤差は無視できるので、市販の安価な温度計を設置するだけでも十分です。

大切なのはこまめに温度計の確認を行い、変化を記録したり数字で捉えるようにして、体調を崩さない為の空調の使用や服装を選ぶヒントにするのが得策です。サーバーやパソコンを始めとしたコンピュータの温度管理は、温度が変化してから対策するというよりも、変化しないように管理する目的の方が大きいです。最先端の機器は発熱が抑えられているものの、限られるスペースに複数台が押し込まれることも珍しくないので、発熱する時は容赦なく室温を上昇させます。その為に、サーバールームには強力な空調設備が完備していたりしますが、人為的なミスで温度設定が変わってしまったり、突然の故障で空調が働かなくなることもあります。

万が一に備える意味で温度管理の重要性は高く、室温上昇の非常事態が発生してもいち早く気がつき対処できるように備えるのが賢明です。つまりコンピュータに関する温度管理は、高頻度で現在の温度を更新したり、設定以上の温度を感知した場合にメール、電話などで通知する機能があるのが望ましいといえます。